問題ID: a06-0008
Aが死亡し、共同相続人であるB及びCのうちCが相続の放棄をした後、Cの債権者Dが、Cに法定相続分があるものとして相続財産である甲土地の持分を差し押さえた場合、判例によれば、Bは、登記を備えていなくてもDに対して甲土地全部の所有権を主張することができる。
この肢は正しい
解説
939条により相続を放棄した者は初めから相続人とならなかったものとみなされ、その遡及効は絶対的であって登記なくして何人にも主張できるとするのが判例(最高裁昭和42年1月20日判決)である。したがって放棄後に持分を差し押さえた債権者に対しても、他の相続人は登記なしに対抗できる。遺産分割の場合(899条の2)と結論が異なる。
根拠条文
民法939条、177条
出題傾向
過去19回で直接の出題なし(相続放棄と登記は19回で肢ゼロ。相続と登記の周辺論点は共同相続と持分の対抗がH30問10肢2・R03_12月問6肢4、相続放棄の時期がR04問2肢2)