問題ID: a06-0003
Bの詐欺によって甲土地をBに売却したAが、詐欺を理由に売買契約を取り消した後も登記名義をBのままにしていたところ、事情を知らないDがBから甲土地を買い受けて先に所有権移転登記を備えた場合、判例によれば、Aは、Dに対して甲土地の所有権を主張することができる。
この肢は誤り
解説
誤り。判例は、取消しによる復帰的物権変動と取消し後に現れた第三者との関係を二重譲渡に類似する対抗問題として扱い、先に登記を備えた者が優先するとする。本問ではDが登記を備えているからAは所有権を対抗できない。取消し前に現れた第三者については、民法96条3項により善意でかつ過失がない第三者が保護されるという別の処理になる。
根拠条文
民法96条3項、177条
出題傾向
R01問2肢1、H23問1肢3、R07問1肢4。19回中3肢で出題