問題ID: a06-0002
Aが丙土地をBに売却した後、背信的悪意者であるCにも丙土地を売却してCが所有権移転登記を備え、さらにCが丙土地をDに転売してDが所有権移転登記を備えた場合、判例によれば、Dは、Bとの関係で背信的悪意者と評価されるのでない限り、Bに対して丙土地の所有権の取得を対抗することができる。
この肢は正しい
解説
正しい。最高裁判所平成8年10月29日判決は、背信的悪意者からの転得者は、その者自身が第一譲受人との関係で背信的悪意者と評価されるのでない限り、民法177条の第三者として保護されるとした。背信的悪意者が登記の欠缺を主張できないのはその者自身の主観的態様によるものだからであり、転得者の地位は転得者について個別に判断される。
根拠条文
民法177条
出題傾向
R04問1(判決文問題として4肢すべてが背信的悪意者論)、H24問6肢4、H28問3肢3。19回中4肢で出題